しゅれでぃんがーの、ぬこ。

どこにでもいて、どこにもいない。

地理スケール感というバイアス

 

この記事はFUN advent calender part2 18日目の記事です。

 

adventar.org

 

昨日はkazu8823さんの「神ゲー紹介する - kazu8823のブログ」でした。

紹介されたゲームの中で、Getting Over It(通称壺おじ)は自分も知ってました。

特にRTAが大好きで、ふと思い立った時に壺おじRTA動画をYouTubeで再生して気分転換しています。(見てて気持ちいいので)

 

youtu.be

 

 

さて、壺おじRTAを見て気分転換できた所で本題に入りましょう。

 

北海道の大きさ

 

こんにちは、しゅれぬこ(@syurenuko)です。

突然ですが、北海道の大きさってどれくらいの人が正しく把握してるのでしょうか。

 

道民歴が長いのですが、北海道に馴染みのない方と話すと北海道のスケール感についての認識がズレている方がたまにいらっしゃったりします。

例えば、函館〜札幌間が車で1時間程度の距離で捉えていたりと、道民の感覚からしてみるとそれはあり得ないだろうみたいなことがあったり。(函館〜札幌間は車で高速使っても4時間以上かかる)

北海道の大きさは以下の図の通り。

 

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左端は和歌山から右端は千葉まで

 

 

もちろんこれは自分が道民だからそれなりに正しい北海道のスケールを知っているわけであって、逆に馴染みのない土地のスケール感について問われたら正しく答えられる自信はないです。

自分に限らず地理に詳しいとかそういうことでなければ、馴染みのない土地のスケール感を正確に把握できているというのが稀な気がします。

 

そこで思ったのですが、地名や名所とかが知られているような有名な場所でも、その土地のスケール感が正しく共有されているケースって実はそんなに多くなかったりするのではないでしょうか。

そして、誰もが多少の違いこそあれど土地のスケール感に関して知らず知らずのうちにバイアスが入ってしまっているのではないでしょうか?(主語大きいかも)

 

「地理スケール感」の検証

 

前置きが長くなりました。

先ほど私は「地理上におけるスケール感について知らないうちにバイアスがかかっているのではないか」ということを書きました。

 

そこで今回、この地理上におけるスケール感覚のことを「地理スケール感」と勝手に命名し、自分の場合どれくらいバイアスがかかっているのかを調べてみたいと思います。

(つまりこれから語られる内容は全て私の感想であり主観です。 )

 

使用したツールはこの2つです。

1.The True Size Of...

thetruesize.com

 

任意の国土を自由に動かすことができ、国同士の大きさを比較することができます。

世界地図の場合気を付けなければいけないのが、メルカトル図法で緯度によって描かれている国土の大きさは変わるという点です。北極や南極など赤道から離れるほど描かれる国土の面積は実際よりも大きくなります。(なので北極近いグリーンランドオーストラリア大陸よりも大きく描かれたりする)

しかしこのサイトではそのズレも補正してくれるので正確な比較ができて便利です。

 

2.ダブルマップ

apple.co

2つの地域を同縮尺で上下2分割して表示してくれるアプリです。「The True Size Of...

」と同じくメルカトル図法の歪み補正をして比較してくれます。

国内の地域同士の比較はこのアプリを使っていこうと思います。

 

 

まずは規模が大きいもの同士から比較していきます。

日本 vs ロシア

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国土面積ランキング1位だけあってやっぱりロシア大きいですね。ですが想像以上に日本も大きかったというのが感想です。

右下に日本がありますが、メルカトル図法の歪みが大きい...。北極に近い地域が実際よりも大きく描かれるのはこの比較図で実感できました。

 

日本 vs ヨーロッパ

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ヨーロッパちっちゃ!

ヨーロッパ各国の大きさって日本で言うところの東北地方近畿地方みたいな区分の大きさなんですね。これだけ狭い地域に色々な国があると国境の概念って県境くらいの感覚なんでしょうか、気になる。

 

日本 vs アフリカ

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ヨーロッパが想像以上に小さかったので近接するアフリカも意外に小さそうと思ったら全然そんなことありませんでした。

 

日本 vs アメリ

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うーん、アメリカはもう少し大きなイメージがありましたが...

意外に日本の大きさも健闘しています。

 

次は国内の地域同士で比較することにします。

比較対象ですが色々考えた結果、おそらく自分に一番馴染みがある地域であり、なおかつこの記事のメイン読者がFUNの学生であることから道南函館地域を中心に比較していきます。

函館 vs 札幌

1.

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2.

        f:id:syurenuko:20211217224039p:plain


同縮尺の函館と札幌の地図を比較したものを2枚用意しました。

一応想定の範疇でした。強いて言うなら札幌の市電の周回範囲が思っていたより狭かったことですかね。

 

函館 vs 東京

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よく東京こんな狭い範囲に鉄道網その他インフラを張り巡らそうって考えたな...っていうのがこれを見た感想です。圧巻です。

函館 vs 京都

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京都は親の実家があるので幾分か馴染みのある土地でしたが、もう少し京都は広いものかと思ってました。

余談ですが「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」は京都のスケール感をイメージして作られているそうです。

jp.ign.com

 

京都 vs 東京

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ここで京都と東京を比較。京都御所の大きさと比較すると皇居の大きさってそんなものだったの?っていう感想です。

函館 vs 琵琶湖

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一気に地図のスケールが変わりました、琵琶湖デカすぎる...

琵琶湖の端から端までって津軽海峡間に匹敵するような距離なんですね。

函館 vs 沖縄

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沖縄もなかなか大きいです。琵琶湖よりも少し大きいぐらいの大きさでしょうか。

 

最後に-検証を終えて-

とりあえず自分の場合で検証してみましたが、色々と見比べてみると自分もそれなりにバイアスがかかっているなぁと。

(まぁ世界地図の場合、バイアスどうこう以前にメルカトル図法の歪みの影響が大きすぎるのではという気がしてきましたが...)

 

検証は以上となりますが、気になった方は上述したツールを使って比較して遊んでみてください!思わぬ発見があるかもしれません。

 

 

以上、人はある地域を実際よりも広く、もしくは狭く捉えているんじゃないかという記事でした。

 

 

 

明日は山鳥さんの「半年で退職した猿」です。

とても気になる内容なので明日に期待ですね!

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